兵法 art of war 2004 8 16
たとえば、このような想定を考えてみましょう。
はるか昔、北方に大国がありました。
ある時、北の大国は、大軍を南下させてきました。
まだ、南の国の首都までは距離があり、
途中には、大きな川がありました。
この場合、南の国は、大きな川まで、軍を前進させて、
川を挟んで、北の大軍と向かい合うでしょうか。
これは違います。
南の国の司令官は、急いで、精鋭軍を派遣し、
その精鋭軍に、川の向こうに陣地を築くように指示します。
川の対岸に陣地を築くのです。
これは、背水の陣となりますから、精鋭軍は、必死で敵と戦うでしょう。
もし、北方の軍の南下が早く、
すでに、川の対岸に到達していたら、どうするか。
この場合は、川の中洲を探して、そこに陣地を築きます。
この陣地には、水軍に近い軍を派遣するでしょう。
水軍とは、陸軍と海軍の両方の性格を持つ中間的な軍でしょうか。
さて、現代。
現代では、この「川」が、太平洋という海になっていますね。